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進化し続ける近年の冷凍食品業界

冷凍食品の始まり

冷凍食品はアメリカで誕生し、現在までに約100年が経過しています。1920年に日本国内に急速凍結器が導入され、戦後は大手水産企業が冷凍食品事業に着手しました。通常の食品と冷凍食品の決定的な違いは「賞味期限の差」だと言えます。人体に害をもたらす菌が繁殖する三原則「温度」「栄養」「水分」の内、-18℃以下という低温で「温度」を完全に奪う事により、食品を劣化させずに保存することが可能となりました。

冷凍食品の安全性に対する疑問①

2000年初頭、中国産冷凍ほうれん草の残留農薬問題や中国産冷凍餃子による薬物混入事件などが相次ぎ、冷凍食品・中国産食品に対するイメージは大幅にダウンしました。多くの冷凍食品の野菜類は中国産を中心に使われています。その結果、現在でも「冷凍食品=中国産=悪」というイメージを持っている方は多いと思います。しかし現在では他国以上に入念な検査が行われることとなり、主要な輸入相手国の中でも中国が最も違反率の低い国となっているのです。

下記(表1)より、中国の検査率は上位5ヶ国中最も高い9.4%となっており、中国から輸入される食品には厳しい監視が行われている事が伺えます。
厚生労働省 平成30年度輸入食品監視統計

冷凍食品の安全性に対する疑問②

①で紹介した中国産食材の危険性の他に、多くの方が持つイメージとして「冷凍食品は添加物が多く、健康に害をなすのではないか」というものがあると思います。
しかしながら冷凍食品の最大のメリットとして、①で挙げたように「食品の劣化が少ない」ことがあります。つまり保存料の使用量が通常食材に比べて極めて少量でも腐ることは無いためむしろ身体には良いとも言えるのです。

現在、急速凍結技術の向上により添加物不要・栄養も味も損なうことなく長期間の保存が可能となっています。スーパーに並ぶ生鮮食品の多くは1日経過するごとに多くの栄養素を失っていきますが、それらを冷凍することで収穫したての味と栄養を楽しむことができるのです。

まとめ

以上のことから「安全性の向上」「冷凍凍結技術の向上」これらによって近年冷凍食品のクオリティが上がっていることは理解いただけたと思います。
それに加えて大量の食品を加工・調理する技術の進歩も合わさり、食材と技術のトータルでのクオリティ向上が成されることとなりました。
 
ここ50年での日本人1人あたりの冷凍食品年間消費量は約28倍にも膨れ上がっています。
(1968年:0.8kg/人 2018年:22.9kg/人)
 
簡単・長期保存可・高栄養価という3つの大きなメリットを持つ冷凍食品はこれからもたえず進化し私たちの食卓を明るい物にしてくれるはずです。

 

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