レジャーホテルにおける飲食提供のススメ

専用スタッフを設けてハイグレードな飲食店のクオリティを求める店舗や、フロント係が兼任で調理する店舗など、お店によってフードに対する比重の置き方は様々です。しかしながらメニューの大小問わず、ほんのひと手間や一つの気遣いで食べる人が持つ印象はガラッと変わるものです。本記事では定番冷凍食品のレシピの一例や、フード提供の際に心掛けるべき事を紹介していきます。

飲食共通で提供する基本

食材を扱う分量・加熱時間等を正しく調理して提供することは勿論必須となりますが、いかに「温かいメニューを温かく」「冷たいメニューを冷たく」提供できるかが重要となります。いくら美味しくてもぬるいラーメンは残念だと感じる人が多いですよね。ラーメンを提供する際には器をお湯やレンジで温めておいたり、パフェを提供する際はグラスを冷凍庫で冷やしておいたりする事で「ぬるいラーメン」「アイスの溶けたパフェ」を提供するリスクを避けることが出来ます。

料理は愛情、という言葉がありますが、”せっかく食事を頼んでくれたお客様に美味しく食べてもらいたい”という気持ちを持っているかどうかでフード提供のクオリティは驚くほど変化します。スタッフとお客様が直接対面する事の少ないレジャーホテルでこそ「気遣い」が活きてくるのではないでしょうか。

フードレシピのコツ　定番！米飯類

炒飯は「炊いたご飯を炒めた物」に対してピラフは「炒めた生米を炊いた物」という違いがあります。調理法の違いは勿論、モノによって中華風、和風、洋風といった違いもあるのでそれに合わせて香り付けも変えましょう。

炒飯系

五目炒飯、焼豚炒飯、カニ炒飯…, etc.気軽に食べられる中華料理の一品として人気の冷凍炒飯ですが、レンジ調理だけだとベチャッとした食感になりがちです。ワンポイントとしてゴマ油を引いたフライパンで炒めることで適度に水分が飛ばされ、香り高くパラパラの炒飯ができあがります。ただし炒めすぎるとパサパサになってしまうのでご注意下さい。

ピラフ系

シーフードピラフ、エビピラフ、焼肉ピラフ…, etc.炒飯と同様にレンジのみよりも炒めた方が格段に美味しくなります。炒める際にはマーガリン、白ワインを用いるとより一層香りが良くなり「冷凍っぽさ」も無くなりますよ。

フードレシピのコツ　粉物類

お好み焼き、ピザ、パンケーキ…, etc.レンジだけだと水分がこもり、トースターで焼いても裏面がベチャッとしがちです。そこで ”油を引かずに” フライパンで両面を焼くことで外はサクッと中はしっとりの仕上がりとなります。まるで焼きたての食感を演出し、「冷凍っぽさ」を無くす技術といえるでしょう。

飲食の売上が伸びる小ネタ

美味しく調理した食事をお部屋にお持ちする際、お客様へ直接手渡しをする店舗様で使える小ネタですが、提供スタッフさんは帽子を着用してみてください。髪の毛等の異物混入を防ぐ役割は勿論、帽子のつば部分がある事でお客様の視線や対面に対する意識対策となり、実際に飲食のオーダー率が上がったとのお声もありました。

まとめ

ほんの少しの気配りや手間を「面倒くさい」と感じるか、「お客様に喜んでもらいたい」と感じるかでお客様のホテルへのイメージは全く違った物となります。当たり前の事でも基本をしっかり守り、お客様の満足度アップを高めていきたいものです。